近年はハイブリッド車が多く普及するようになりました。ハイブリッド車はガソリン車とエンジンの構造が違う為、日頃のメンテナンスや車検について気になるという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事は、ハイブリッド車の車検について解説します。ガソリン車とは、どのような違いがあるかを知っておきましょう!
この記事のポイント
- ハイブリッド車とガソリン車で、車検基本費用は変わらない
- ハイブリッド車はエコカー減税の対象となると、重量税は減税となることが多い
- ハイブリッド車の車検は、ディーラー以外の車検業者でも受けられる
目次
ハイブリッド車とガソリン車の車検費用
ハイブリッド車とは、ガソリンを燃料として動くエンジンと、電力をエネルギーとするモーターの両方が搭載された車のことです。
モーターが作動することによってガソリンをあまり減らすことなく走行できるので、ガソリン車に比べると燃費がよいとされています。では、車検費用もガソリン車と比べ変わるのでしょうか?
ガソリン車と基本的な車検費用は変わらない
車検にかかる費用は、法定費用・車検基本費用・部品交換費用の3つに分けられます。
<車検費用の内訳>
- 法定費用(自賠責保険料・重量税・印紙代)
- 車検基本費用
- 部品交換費用
車検費用の内訳は、ガソリン車・ハイブリッド車ともに変わりません。
ハイブリッド車はエコカー減税の対象となることが多い
法定費用は、自賠責保険料・重量税・印紙代(検査手数料)の3点となります。
法律で支払いが義務付けられている費用のことで、車両の重量に応じて金額が決められています。車検が受けられる業者は様々ありますが、業者によっての変動はありません。また、基本的にハイブリッド車であってもガソリン車であっても費用変動はありません。
ただしハイブリッド車の場合、エコカー減税の対象となると重量税が減税となり、総額の車検費用が安く済むケースが多いです。
車検基本費用は変わらない
車検基本費用は、車検前に行う車の点検・整備にかかる費用や車検時の測定検査料、車検を業者が代行する際の手数料などが含まれます。
点検の項目も、ガソリン車と違いはなく、手数料などもハイブリッド車だからといって特別高くなるというわけではありません。車検基本費用も、大きな差はないと言ってよいでしょう。
ハイブリッド車は部品交換費用が高くつくことも
車検は国が定めた保安基準に適合するかを検査するためのものであり、検査に合格するには整備や修理が必要です。消耗部品の交換が必須な場合もあり、部品代や作業にかかる費用も車検費用の内訳のひとつと考える必要があります。
ハイブリッド車でも点検項目はガソリン車と同じですが、交換にかかる作業工賃や部品代が高いことが多いです。特にハイブリッド車はモーター駆動用バッテリーが高額なため、交換となった場合は、どうしてもガソリン車よりも費用がかさんでしまいます。
そのため車検の総額費用となると、ハイブリッド車の方が高くなるケースもあります。ハイブリッド車の車検は、「車検費用」が高いというより、「部品交換費用」が高くつくと考えた方が適切でしょう。
バッテリー交換は高額だが、その他の部品は長持ちしやすい?
ハイブリッド車は、バッテリー交換は高額になりやすいが、その他の部品は長持ちしやすいという特徴があります。それぞれ解説します。
モーター駆動用バッテリーは高価
ハイブリッド車はガソリン車とは違い、バッテリーを2種類搭載しています。ガソリン車やディーゼル車と同じ鉛蓄電池タイプの補機バッテリーと、モーター駆動用のバッテリーの2つです。
補機バッテリーは、ハイブリッドシステムの起動時に使うもので、カーナビなどその他の電気製品なども、このバッテリーで動かします。メーカーでは、約3~4年くらいを目安に交換を推奨していますが、使用状況によって異なるので定期的なメンテナンスが大切です。価格は、一般のガソリン車・ディーゼル車のものとほぼ変わりません。
また、駆動用バッテリーは車種によって違いはありますが、約8~10年程度が寿命と言われています。車種ごとに保証期間がありますが、保証期間外に駆動用バッテリーを交換する場合、車種によっては数十万円かかるといったケースもあります。
他の部品は比較的長持ち
ハイブリッド車は、バッテリーが高価なため、交換時期が車検と重なると高くなるイメージがあります。しかし、他の部品はガソリン車に比べると、比較的長持ちだとされています。
例えば、ブレーキパッドです。通常の車はフットブレーキの1つのみですが、ハイブリッド車の場合、フットブレーキと回生ブレーキの2種類が備わっています。回生ブレーキとは、減速時の回転エネルギーを電力エネルギーに変えてバッテリーを充電するブレーキです。そのため、回生ブレーキを上手に使うことでフットブレーキの消耗を抑えることができ、ブレーキパッドの寿命を延ばすことができます。
エンジンオイルについては、ハイブリッド車の場合、モーター走行の時間が多くなれば、走り方にもよりますが一般的にはエンジンへの負担はガソリン車に比べて少なくなります。そのため、交換のタイミングもガソリン車より長めにもつこともあります。車の使用頻度や、使い方によっても変わってきますので、点検などで汚れ具合などのチェックを行いましょう。
ハイブリッド車のエコカー減税とは?
エコカー減税とは、国が定めた排出ガスと燃料の基準値を満たし、地球や環境に優しい車に対し、税金の減税もしくは免税を行う制度のことです。この場合、対象となる税金は自動車重量税になります。
ハイブリッド車は、このエコカー減税の対象となり、新規登録時、及び3年後の車検時に支払う5年分が免税となる場合があります。ただし、2回目以降の車検からは、通常または減税された自動車重量税を負担することになります。
ハイブリッド車は長い目で見るとメリットも大きい
ハイブリッド車の車検で費用が高くなるのは、部品交換費用です。その中でもバッテリー交換は高価です。法定費用は、エコカー減税で優遇されるので、ガソリン車よりもお得になるでしょう。
更に、自賠責保険料や車検基本費用はガソリン車と変わらないと言えます。長い目で見ると、ガソリンの必要量はハイブリッド車の方がかなり少なく、車の維持費は安くつくと考えられます。
ガソリン代の節約や環境にも優しいことを考慮すると、ハイブリッド車のメリットは大きいと言えるのではないでしょうか。
ハイブリッド車の車検はディーラー以外でも可能
ハイブリッド車の車検は、以前まではディーラーで受けるのが一般的とされていました。これはハイブリッド車についての知識や整備技術など、ディーラーしか行えない点検やメーカー保証があるとされていた為です。
しかし現在は、ハイブリッド車の車検はディーラー以外にも、カー用品店やガソリンスタンド・車検専門業者などで受けることができます。ただ、ハイブリッド車は構造がかなり複雑なため、専門知識や技術を持った整備士がいないと、点検・整備を行うのは難しいと言えます。
また、ハイブリッド車は常に進化を続けているため、新たな技術や性能が備わってきています。そのため、こうした変化に対応できなければ整備することも不可能です。ハイブリッド車の車検は、新しい情報を収集し、新たな機能に対応できる整備士のいる業者を選ぶことが大切です。
まとめ
ハイブリッド車の車検は、法定費用や部品交換費用などで、ガソリン車と違いが出てきます。また車検が受けられる業者は、ディーラー以外でも可能ということが分かります。ハイブリッド車の車検や整備でお困りの際は、安心して依頼できる業者を選択することが大切です。
当店のアップル車検は、ハイブリッド車の車検や整備に対応できる整備士・設備が整っています。ハイブリッド車の車検や整備のことで気になる方は、お気軽にスタッフまでお問い合わせ下さい。
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