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車の所有者・使用者が変わった際に、名義変更手続きは出来ているでしょうか？うっかりして手続きを忘れていたり、また名義変更の手続き方法が分からないという方も多いでしょう。
そこで今回の記事は、車の名義変更について詳しく解説します。手続きの流れや必要な書類、やり方について紹介します。
この記事のポイント
- 車の名義変更は、ご自身で陸運支局で行う方法と、自動車販売店などへ依頼する方法の2種類がある
- 必要書類は、手続きの方法により用意する書類が変わる
- 費用は、約4,000円～5,000円となり、自動車販売店などへ依頼する場合は、別途費用が必要となる
車の名義変更とは？
車の名義変更とは、車の所有者が変わった際に行う手続きです。販売店で中古車を購入した場合は、販売店側で手続きをしてくれる場合がほとんどのため、一般的には馴染みが薄い手続きです。
しかし、家族や知人から車を譲り受けた場合や、個人間で車を購入した場合には、名義変更をして車の所有者登録情報を変更する必要があります。名義変更がされていない状態では、車を使用することはできるものの、廃車手続きをすることはできません。
名義変更は、陸運支局または自動車検査登録事務所（軽自動車は軽自動車検査協会）で手続きを行います。ご自身で手続きができない場合には、自動車販売店や行政書士などに代行依頼をすることもできます。
車の名義変更手続きの流れ
車の名義変更手続きは、新たに車を使用する住所を管轄している運輸支局または自動車検査登録事務所（軽自動車は軽自動車検査協会）に必要書類を提出する必要があります。
【手続きの流れ】
- 必要書類を用意する
- 新所有者の管轄地域の陸運局（軽自動車検査協会）へ行く（ナンバー変更が必要な場合は車も必要）
- 窓口で手数料納付書・申請書を入手する
- 手数料分の印紙を購入する
- 申請書を作成・提出する
- 新しい車検証の交付
- 自動車税・自動車取得税の申告をする
- 交付窓口に古いナンバープレートと新しい車検証を渡す（管轄地域が変わる場合のみ）
名義変更に必要な書類の中には、発行までに1週間ほどかかる書類もあるため、事前に書類の準備をしておく必要があります。（自動車保管場所証明（車庫証明）の取得には、通常、申請から3日～1週間ほどかかります）
そのうえ、名義変更手続きは受け渡しがあった日から15日以内に行うよう定められており、さらに、運輸支局は平日しか営業しておらず、車庫証明取得のための警察署窓口も平日のみの受付のため、スケジュール管理にも注意が必要です。
車の名義変更に必要な書類
車の名義変更を自動車販売店や行政書士などに代行依頼する場合と、ご自分で自分で名義変更を行う場合とでは必要書類が変わってきます。
自動車販売店などに名義変更を依頼する場合の必要書類
【普通自動車】
- 譲渡証明書
※旧所有者の実印の押印があるもの - 旧所有者の印鑑証明書
※発行日から3ヶ月以内のもの - 新所有者の印鑑証明書
※発行日から3ヶ月以内のもの - 旧所有者の委任状
※旧所有者の実印の押印があるもの - 新所有者の委任状
※新所有者の実印の押印があるもの - 車検証
※車検が切れていないこと - 新使用者の車庫証明書
※発行日から1ヶ月以内のもの - ナンバープレート
※管轄地域が変わる場合。なければ車両番号標未処分理由書
【軽自動車】
- 旧所有者の申請依頼書
- 新所有者の申請依頼書
- 車検証
※車検が切れていないこと - 住民票
※発行日から3ヶ月以内のもの - ナンバープレート
※管轄地域が変わる場合。なければ車両番号標未処分理由書
ご自分で名義変更を依頼する場合の必要書類
【普通自動車】
- 譲渡証明書
※旧所有者の実印の押印があるもの - 旧所有者の印鑑証明書
※発行日から3ヶ月以内のもの - 新所有者の印鑑証明書
※発行日から3ヶ月以内のもの - 旧所有者の委任状
※旧所有者の実印の押印があるもの - 車検証
※車検が切れていないこと - 新使用者の車庫証明書
※発行日から1ヶ月以内のもの - 手数料納付書
※運輸支局に用意 - 自動車税・自動車取得税申告書
※運輸支局に用意 - ナンバープレート
※管轄地域が変わる場合。なければ車両番号標未処分理由書
【軽自動車】
- 旧所有者の申請依頼書
- 新所有者の申請依頼書
- 車検証
※車検が切れていないこと - 住民票
※発行日から3ヶ月以内のもの - ナンバープレート
※管轄地域が変わる場合。なければ車両番号標未処分理由書 - 自動車検査証記入申請書
※軽自動車検査協会に用意 - 自動車税・自動車取得税申告書
※軽自動車検査協会に用意
普通車の名義変更に必要な書類には、すべて実印の押印と実印確認のための印鑑証明書が必要になります。軽自動車の場合は、申請依頼書に押印が不要となった為、特に印鑑を用意する必要はありません。
ただし、自動車保管場所届出書（車庫証明）が必要な地域はあります。
【下記に当てはまる場合は別途書類が必要となります（一例）】
- 新所有者・新使用者を異なる名義で登録する場合
- 車検証記載の旧所有者の住所・氏名が印鑑証明と異なる場合
- ナンバーに希望する番号や図柄がある場合
- ナンバープレートを紛失・盗難などで返納できない場合
- 未成年が新旧所有者に含まれる場合
- 所有者の方が亡くなられた場合（相続）
車の名義変更にかかる費用
普通車の名義変更を自分で行った場合の事務費用は、合計で4,000～5,000円程度です。内訳は、移転登録手数料（印紙代）500円。車庫証明費用が2,000円前後。車を使用する管轄地域が変わる場合は、ナンバープレート代として1,500円前後かかります。
軽自動車の場合は事務手数料が無料のため、ナンバープレート代の1,500円前後のみです。ただし、地域によっては車庫証明の取得費用がかかります。
自動車販売店や行政書士などに名義変更手続きを代行依頼の場合は、上記諸費用に加え、代行手数料がかかります。車庫証明だけの代行や、運輸支局手続きだけの代行依頼の場合など、代行範囲によって金額は上下します。
車の名義変更における注意点
車の名義変更では、車庫証明や自動車保険などで、いくつか注意点があります。それぞれ解説します。
自動車保管場所証明（車庫証明）の取得には時間がかかる
自動車保管場所証明（車庫証明）とは、ご住所を管轄する警察署で発行されるもので、車両の保管場所を確保していることを証明する書類です。旧所有者から新所有者へ名義変更する際に、駐車場所も変わる場合に必要となります。
証明書が交付されるまで、通常、申請から3日～1週間ほどかかります。新所有者の家が賃貸の場合は、事前に不動産会社や大家さんに連絡し、使用の承諾書を取得しておかなければいけません。余裕をもって書類準備を始めておくことが重要です。
自動車保険まで漏れなく変更をする
車の名義変更を行う場合は、自賠責保険と任意保険も変更手続きを行う必要があります。自動車保険は、変更手続きを忘れてしまうと、事故が起きた際に補償を受けられない可能性があるため注意が必要です。
※親族間での譲渡なら自動車任意保険の等級引継ぎが可能
親子などで車の名義変更をする場合、車の自動車保険（任意保険）も名義を変更することになります。配偶者や、子供などの同居の親族間で名義変更する場合は、契約者が変わっても等級の引継ぎが可能です。
自賠責保険の名義を変更する
自賠責保険は全ての車に加入が義務付けられている保険です。車自体にかけられている保険であるため、車検期間が残っている状態であれば補償されます。車の名義変更手続きと同じタイミングで自賠責保険の名義変更手続きも行いましょう。名義変更手数料はかかりません。
【必要書類】
- 自賠責保険証書
- 自賠責承認申請書（保険会社で用意）
- 譲渡意思の確認ができる書類
- 保険契約者（旧所有者）の実印と印鑑証明書
- 本人確認書類（免許証・保険証など）
まとめ
車の所有者が変わった際は、名義変更をして車の所有者登録情報を変更する必要があります。
車の名義変更手続きには、自分で変更手続きを行う場合と自動車販売店や行政書士などに代行依頼する場合があります。車の名義変更は様々な手順を踏まなければならないため、すべて自分で行うのは大変かもしれません。正しく手続きを行うためにも自動車販売店や行政書士などに代行依頼することも視野に入れ、忘れがちな自動車保険の名義変更も確実に行いましょう。
当店のアップル車検は、車の名義変更等、各種手続きを承っています。車の名義変更手続きの際は、是非ご相談ください。
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