ナンバープレートに、赤い斜め線が引かれたナンバーを見たことがあるでしょうか?このナンバープレートは、車検切れの車などに貸し出された「仮ナンバー」です。今回は、この仮ナンバーについて、必要な場面や取得方法について解説します。
この記事のポイント
- 仮ナンバーは、車検切れなどで車が公道を走行出来ない時に、一時的に走行許可を与えるナンバープレートのこと
- 車検が切れた車で公道を走行してしまうと、重い罰則が科せられてしまう為、車検切れの時は仮ナンバーを取得して車を運ぶ必要がある
- 仮ナンバーは、運行経路上の市区町村の役場で発行をすることが出来る
目次
仮ナンバーとは?なぜ車検切れで必要なの?
仮ナンバーとは、本来公道を走行することが出来ない車検切れの自動車に、一時的に走行許可を与えるナンバープレートのことです。正式には「自動車臨時運行番号標」と言い、市町村の役場で手続きが可能です。この仮ナンバーには、ナンバーの上に太い赤の斜線がひかれていて、自治体名が入っています。
また、ナンバープレートの周囲が赤枠で囲われたものもありますが、こちらは「赤ナンバー」と呼ばれている仮ナンバーで、業者向けの仮ナンバーになります。つまり仮ナンバーには、一般の方向けのナンバーと業者向けのナンバーの2種類があります。
車検切れで仮ナンバーが必要な理由
車検が切れた車で公道を走ることは、法律で禁止されています。万が一、車検が切れている車で公道を走行した時は、免許証の違反点数が6点加算され30日間の免許停止となり、さらに6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
また車検切れの車は、自賠責保険の有効期間も切れている可能性があります。もし自賠責保険も共に期限が切れている場合は、違反点数が12点加算され90日間の免許停止となり、さらに1年6ヵ月以下の懲役または80万円以下の罰金が科されます。(道路運送車両法違反)
このように車検切れの車で公道を走行した場合は、重い罰則が科されてしまいます。その為、もし自分の車が車検切れで、どうしても公道を走行しなくてはならない時は、必ず仮ナンバーを取得しましょう。仮ナンバーを取得して取り付ければ、一時的に公道を走行出来るようになり、車検工場まで車を運転して車検を受けることも出来るからです。
仮ナンバーの取得方法・取得に必要なものは?
初めに自賠責保険を確認しよう!
まず車検が切れている場合は、自賠責保険の有効期間も切れている可能性があるので、自賠責保険証を必ず確認するようにしましょう。仮ナンバーの取得には、自賠責保険証の提出が必要となるからです。
自賠責保険も有効期間が切れている場合は、仮ナンバーの申請の前に自賠責保険へ加入して。走行する期間に保険が適用できるようにする必要があります。また今まで使用していた自賠責保険の有効期間が切れていない場合は、現時点の自賠責保険証を持参すればOKです。
※自賠責保険は、各損保保険会社の窓口・ディーラー・整備工場・陸運局など、自動車保険を取り扱っている代理店であれば加入できます。加入の際には、車検証と保険料が必要となります。
仮ナンバーの申請は走行する経路の役場へ
無事に自賠責保険に加入できたら、必要な書類を持参して仮ナンバーの申請を行います。仮ナンバーの申請は、運行経路に含まれる所轄の区役所・市役所・町役場で手続きができます。
「申請に必要な書類」
- 運転免許証
- 印鑑(認印)
- 自賠責保険証の原本
- 手数料(市町村によって違うが750円程度)
- 運行する自動車を確認するための書類 ※次のいずれか1つ
(車検証・譲渡証明書・抹消登録証明書・自動車通関証明書・登録事項証明書・予備検査証・軽自動車検査証返納証明書・自動車保管場所証明)
以上の書類を用意して、役所にて『自動車臨時運行許可申請書』を作成して、窓口へ提出すれば仮ナンバーを貸してくれます。同時に『臨時運転許可証』も渡されます。仮ナンバーを取り付けて走行している間は、臨時運転許可証を必ずダッシュボードに置いておきましょう
仮ナンバー取得に関する注意事項
仮ナンバーを取得して使用する際は、いくつか注意しなければならない点があります。
1.仮ナンバーは、申請したルート以外は走行出来ない
仮ナンバーは、役場で申請した運行経路以外は走行出来ません。また使用目的も記載する為、使用目的以外での走行も出来ないです。正当な理由以外は受理されない為、車検切れの車が車検を受けるために取得することがほとんどです。
2.仮ナンバーの貸出期間は決まっている
仮ナンバーの貸出期間は、最長で5日間となっていて、自治体によっては3日間程度しかない場合もあります。仮ナンバーを取得して車検を受けたい時は、車検日を決めてから仮ナンバーを申請するようにしましょう。
3.有効期間満了後の5日以内に返却する
例えば、月の1日から5日の5日間に渡り仮ナンバーの許可が下りた場合は、その月の10日が返却期限日となります。仮ナンバーは、必ず申請した役場へ返却します。万が一、返却を怠ってしまうと罰則の対象となるため注意が必要です。
仮ナンバーの取り付け方
ナンバープレートのボルトを外し、元のナンバープレートを外します。そこに仮ナンバーを取り付けするだけです。普通車のリアナンバーは封印されているので、封印は外さずに片側のネジだけを取り外し、ナンバープレートの上に仮ナンバーを取り付ければOKです。この時に、片側のネジだけで心配な方は、ガムテープやマスキングテープなどで固定しても大丈夫です。
仮ナンバー取り付け時の注意点
普通車の場合は、リアナンバーに封印がされています。この封印は、絶対に外してはいけません。ナンバーに封印がされていない状態では、公道を走ることは出来なくなってしまいます。万が一、取り外してしまうと、陸運局へ出向き、再度封印の手続きが必要になります。
※仮ナンバーを取り付けずに、ダッシュボートなどに置いた状態では、ナンバーなしで走行していることになります。仮ナンバーは、必ずナンバープレートに取り付けましょう。
車検切れは、仮ナンバーの取得以外に方法はある?
車検切れだけど、平日に市役所へ行く時間がないなどの場合は、仮ナンバー取得以外の方法もあります。
車検を依頼する業者に引き取りに来てもらう
車検を受ける業者に、車の引き取りを依頼して車検を受ける方法です。引き取りの場合は、手数料が別途かかってしまう可能性がありますが、仮ナンバーを取得している時間がない方や仮ナンバー取得が面倒という方は、手間が省けて時間の節約にもなる為おすすめです。
車検切れにならない為に
車検は、車検満了日の1ヶ月前から受けることが出来ます。車検切れを防ぐ2つの方法を紹介します
1.車検の案内が来たらすぐに予約する
車検の時期が近づくと、車を購入したお店や前回車検を利用したお店から、案内のハガキや電話での連絡があります。車検のお知らせが届いたら、忘れないうちに早めに予約をしましょう。また一度、車検の日程を予約してしまっても、変更を受け付けてくれる業者がほとんどです。早めの予約が心配という方も、安心してスケジュール調整が可能です。
2.車のメンテナンスを定期的に行う
日頃から車のメンテナンスを定期的に行うことも大切です。ディーラーや整備工場、またカー用品店など、行きつけのお店があれば車検切れの防止に繋がります。メンテナンス先を決めることで、日常の適切なメンテナンス時期の案内や車検の時期を教えてくれるでしょう。
まとめ
自動車は、車検を受けていないと公道を走行することが出来ません。しかし、仮ナンバーを取得することで、車検切れの車も整備工場に運ぶことが出来るようになります。もし車検切れの車で公道を走行する場合は、必ず仮ナンバーを取得して、安全に移動するようにしましょう。
当店のアップル車検では、車検切れの車の整備にも対応しています。また引き取り対応なども承ることが可能です。車検切れの車の整備先でお悩みの方は、当店スタッフまでお気軽にお問い合わせ下さい!
=====================
アップル車検は山梨県甲府市・中央市を中心に年間車検台数6,400台を行う 安心・安全な自動車整備工場です!
アップル車検 田富店
〒409-3845 山梨県中央市山之神流通団地3-2-2
TEL:0120-502-419
アップル車検 美術館通り店
〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-1-6
TEL:0120-134-190
コールセンター
TEL:055-273-5517