車は安心して乗る為に点検が欠かせません。車は点検以外にも、保険、税金、ガソリンなど様々な維持費が発生します。出来れば点検の費用を安く抑えて、維持費を節約したいと考えるはずです。
そもそも車の点検は、種類や必要な費用などが曖昧という方も多いでしょう。そこで今回の記事は、車の点検について種類や必要な費用、安く済ませる方法について解説します。今から車の点検を受ける予定のある方は、参考にしてみて下さい。
この記事のポイント
- 車の点検は、日常点検と定期点検(法定点検)の2種類に分かれる
- 日常点検は、自分で点検をすることで費用をかけずに行える
- 法定12ヶ月点検は数千円~、法定24ヶ月点検は数万円~の費用が必要となる
車の点検の種類とは?
車の点検は、道路運送車両法で定められている日常点検整備(第47条の2)および定期点検整備(第48条)の2種類に分かれます。
定期点検はさらに、法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検に分かれます。それぞれの点検について解説します。
日常点検
道路運送車両法(第47条の2)では、車の利用者に対して、日常的に点検をすることを義務付けています。これを日常点検と呼びます。
日常点検は、15項目の点検項目を設けていて、日頃から目視での点検が必要となります。主な点検項目は以下の通りです。
- ブレーキ液やエンジンオイルの量
- ランプ類の点灯・点滅
- タイヤの空気圧や溝の深さ
などです。日常点検は車のドライバーでも日常的に点検が出来るように、比較的簡単な点検項目となっています。
車の走行距離や使用頻度によりますが、自分の車の状態は、日頃からよく気にかけることが必要です。
法定12ヶ月点検
道路運送車両法(第48条)では、自家用自動車の使用者に対して、1年毎に定期点検を義務付けています。これを法定点検と呼びます。
法定12ヶ月点検は、車検から1年後を目安に受ける必要がある点検で、26項目の点検項目があります。主な点検項目は以下の通りです。
- パワーステアリング(ベルトの緩み、損傷)
- ブレーキ(パッドの状態、ホースの漏れや損傷など)
- タイヤ(状態、ナットやボルトの緩み)
などです。日常点検と比較すると、点検項目が多くなり、専門知識や技術が必要となる為、国の認証を受けた整備工場へ依頼をするのが一般的です。
法定12ヶ月点検は、道路運送車両法で義務付けられている点検ですが、車検と違い、特に罰則がありません。その為、実際にはドライバーが任意で受けているのが現状です。
法定24ヶ月点検
法定24ヶ月点検は、車検毎に行う点検で、一般的に車検と同時に点検をしている場合がほとんどです。法定24ヶ月点検は、56項目の点検項目があり、12ヶ月点検よりもさらに点検項目が多くなります。
先述した12ヶ月点検の点検項目に、24ヶ月点検では下記項目が追加されます。
- ステアリング(ギアボックス取り付けの緩みやホイールアライメントなど)
- フロントおよびリアホイールベアリング(ガタ)
- サスペンションの取り付け部と連結部(緩み、ガタ、損傷)
などです。法定24ヶ月点検も法定12ヶ月点検と同様に、道路運送車両法で義務付けられている点検となる為、ドライバーは責任を持って受ける必要があります。
※法定点検に関しては詳しくはコチラの記事もご覧下さい!
車の日常点検は無料?
車の日常点検は、ドライバー自ら点検が出来るように比較的簡単な点検項目となっています。その為、ドライバー自身で点検をすることで、特に費用をかけずに行うことが出来ます。
ただし自分で車の点検をするのは、不安という方も多いはずです。そのような方は、整備工場やガソリンスタンドなどで、日常点検をしてもらえます。
タイヤの空気圧やバッテリー、ランプ類の確認など、ユーザーからの依頼があれば快く引き受けてくれる店舗が多いです。オイル交換を定期的に行うという方であれば、その時に一緒に点検をしてもらうようにしましょう。
また各自動車メーカーが推奨している、6ヶ月点検を受けるのもオススメです。ディーラーや整備工場などで約3,000円~8,000円で実施しているので、日常点検の15項目すべてを同時に点検出来ます。
ドライバー自身で点検 | 無料 |
タイヤの空気圧やバッテリーの確認(整備工場で) | 無料 |
6ヶ月点検(ディーラーや整備工場) | 約3,000円~8,000円 |
車の法定12ヶ月点検に必要な費用
車の法定12ヶ月点検は、タイヤを外してブレーキを分解するなど、専門知識や技術が必要な点検です。その為、国家資格を保有している自動車整備士に点検を依頼するのが一般的です。
また12ヶ月点検のような分解整備は、国の認証を受けた工場でないと実施出来ません。したがってディーラーや整備工場など、整備士が在籍している専門の業者で実施する為、12ヶ月点検は費用が発生します。
ここでは主な業者ごとの費用の目安をまとめました。
ディーラー | 11,000円~ |
整備工場 | 6,000円~ |
車検専門店 | 6,000円~ |
ガソリンスタンド | 7,000円~ |
カー用品店 | 8,000円~ |
上記の表は、あくまで目安の費用となる為、実際の点検費用は依頼する業者へ確認をするようにしましょう。
また点検を実施して、不具合のパーツや交換時期の消耗部品がある場合は、別途その部品代や作業工賃が追加となるケースもあります。実際の点検費用は車の状態や依頼する業者により、大きく異なるということです。
追加の整備を加味すると、法定12ヶ月点検は約20,000円~30,000円の予算で考えておくと安心です。
車検・法定24ヶ月点検に必要な費用
車の法定24ヶ月点検は、車検と同時に実施するのが一般的です。その為、車検業者は、車検費用の中に24ヶ月点検の費用が含まれています。
また12ヶ月点検は26項目の点検項目ですが、24ヶ月点検は56項目の点検項目となります。したがって、12ヶ月点検よりも24ヶ月点検の費用が高くなります。
ここでは24ヶ月点検料金が込みの、車検費用の目安を業者ごとにまとめてみました。
ディーラー | 66,770円~ |
整備工場 | 61,680円~ |
ガソリンスタンド | 41,730円~ |
車検専門店 | 37,330円~ |
※上記は軽自動車の費用です(2022年9月現在)
こちらの表も、あくまで目安の費用となります。実際の車検費用は、依頼する業者へ確認を行うようにしましょう。12ヶ月点検と同様に、追加で整備が必要な場合は、別途で交換部品代や作業工賃が発生する可能性も出てきます。
車の状態や依頼する業者によっては、10万円を超えることもあるので、車検・24ヶ月点検に必要な費用は余裕を持った予算を立てると安心です。
車の法定点検の費用を安く済ませる方法
ほとんど費用がかからない日常点検に対して、法定点検は1回あたりの金額が高く、車を維持するうえで負担に感じられる方も多いでしょう。出来れば車の法定点検の費用は、安く済ませたいはずです。
ここでは車の法定点検の費用を安く済ませる方法を紹介します。
点検費用が安い業者を選ぶ
法定点検の費用は一律でない為、業者により大きく料金が異なります。その為、料金設定が安い業者を選択することで、法定点検の費用を節約することが出来ます。
例えば、ディーラーは料金設定が高い傾向にあるのに対して、車検専門店は料金が安い店舗が多いです。
このように同じ法定点検でも、業者により点検費用に差が出てくる為、事前に調べて安い業者へ依頼をすることが大切です。
日頃からメンテナンスをする
法定点検は1年に1回が点検時期となる為、期間が長く空いてしまいます。車は日々消耗している為、その期間に整備が必要な箇所が出てくる可能性もあります。
点検の時に不具合の箇所が多数見つかってしまうと、点検費用にプラスで整備費用が必要となり、高額となることも珍しくないです。日頃から車のメンテナンスをよくしておくことで、このような状況を防ぐことが出来ます。
また日頃からメンテナンスをすることは、不具合の箇所をいち早く見つけて対処が出来るというメリットも大きいです。安心して車を運転する為にも、日頃からこまめなメンテナンスは大切にしたいです。
必要な整備を選択する
車の整備は、ブレーキやブーツのように安全走行の為に重要な部品もあれば、エアコンフィルターやワイパーなど交換にさほど急を要しない部品もあります。
法定点検を実施する中で、これらの交換部品や整備を提案された時に、優先順位を考えながら必要な整備を選択することも大切です。
点検時にまとめて整備を行うことも出来ますが、それだと高額になってしまうこともあるからです。予算に応じて、必要な整備を選択することで点検時の出費を抑えることが可能です。
車の点検以外に節約できるポイント
車にかかる維持費は点検だけではありません。オイル交換、税金、ガソリン、保険など様々な費用が必要となります。ここでは点検以外に、節約できるポイントについて解説します。
エンジンオイル交換
エンジンオイル交換は、点検以上に定期的に行うことが大切な車のメンテナンスの一つです。オイル交換も依頼する業者によって料金が異なる為、料金が安い業者へ依頼することで節約に繋がります。
ただし車のオイルは、粘度やグレードと言った種類がある為、安いからという理由だけで判断は行わないことが大切です。
自動車保険
自動車保険も節約に繋がるポイントの一つです。一般的に自動車保険を見直す機会は、車を買い替えた時が多いと言われています。
しかし車の買い替えは、数年に1度しかない為、その期間にライフスタイルが変化することもあります。車の購入時のままの契約内容となっていると、本来は必要のない無駄な補償内容となっているケースも考えられます。
保険内容も定期的に見直すことで、このような無駄を省き、保険代を節約することも可能です。保険について詳しく分からないという方は、点検をしている間に依頼した業者のスタッフへ確認をするのもおすすめです。
まとめ
日常点検は日頃から、法定点検は1年に1回は受けることが大切です。中でも法定点検は、費用が高額となる事もある為、安い業者へ依頼することで費用の節約に繋がります。
また点検以外の節約ポイントも意識することで、より快適なカーライフが送れます。
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