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「飛び石で車のフロントガラスにヒビが入ってしまった」こんな経験はないでしょうか？
高速道路を走行中に飛び石でフロントガラスが傷ついてしまい車検に通らない、なんていうケースを当店でもよく耳にします。
フロントガラスのひびは危ないですし、修理費用も高額となりやすいので、ショックな方が非常に多いと思います。ただし車の安心・安全の為には、適切な処置が必要となります。
そこで今回は、フロントガラスの飛び石被害に遭遇してしまったという方に向けて、修理の方法や費用について、また車検に通るかなどについて詳しく解説していきます。
この記事のポイント
- フロントガラスの傷は、ドライバーの視野を妨げる状態かによって車検に合格するかが決まる
- ５００円玉くらいまでの小さなキズは修理（リペア）が可能
- 交換となると高額になる為、フロントガラスの傷は早めの対処が大切
飛び石で傷やヒビが出来た場合は？
まずフロントガラスに飛び石で傷やヒビが出来てしまった際は、すぐに傷やヒビの状況を確認しましょう。１０円玉程度の小さな傷であればそのまま運転を続けても大丈夫です。
車のフロントガラスは、合わせガラスと言って２枚のガラスが合わさって出来ている為、多少の傷であればすぐに割れてしまうことはありません。
ですので、先ほどのような小さな傷であればフロントガラス全面が割れてしまうことは、まずありませんので落ち着いて運転を行いましょう。
ただし大きい傷やヒビが大きく広がっているような状態であれば、ＪＡＦさんやご加入の保険会社さんに連絡してロードサービスを手配することをおすすめします。
当店のアップル車検では自社でロードサービスを用意しているので、フロントガラスの飛び石被害に遭われてしまった際にはお気軽にご相談下さい。
飛び石の傷やヒビは車検に通るの？
では実際に飛び石でフロントガラスへ傷やヒビが出来てしまった場合に、車検に通るかどうかの判断についてです。
まず車検に合格するかに関しては、道路運送車両法の保安基準という法律に基づいての判断となるので、そちらについて解説していきます。
フロントガラスは運転者の視野を必ず確保する
道路運送車両法の保安基準の第２９条（窓ガラス）には、
「自動車の前面ガラスは、損傷した場合においても運転者の視野を確保できるものであり、かつ、容易に貫通されないものとして、強度等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない」
と記載されています。つまり車のフロントガラスは、ドライバーの視界を必ず確保しなくてはならないので、その妨げになる傷やヒビがある状態では車検に通らないということです。
車検に通る傷やヒビはあるのか？
道路運送車両法では、運転手の視野を妨げるものは保安基準に不適合となり車検も不合格となる為、ほとんどのフロントガラスの傷やヒビは車検に通りません。
しかし、中には本当に小さな傷で、ドライバーの視野の妨げにならないと自動車検査員が判断した傷に関しては、車検に合格するというケースもあります。
具体的には、フロントガラスの傷が以下のような状態の時となります。
【フロントガラスの傷で車検に通るもの】
- 傷に黒いすじが入っていない状態（表面のみが擦っているもの）
【フロントガラスの傷で車検に通らないもの】
- 大きさ関係なく黒いすじが入っている状態
フロントガラスの飛び石で、傷がついた経験をされたことがある方はイメージしやすいと思いますが、実際にフロントガラスへ傷がつくと表面のみが擦ったような小さな傷もあれば、深く黒いすじが入ったような傷が出来ることもあります。
表面のみの小さな傷であれば車検に合格することもありますが、深く黒いすじが入ってしまった傷になると車検に合格することはありません。
いずれにしてもフロントガラスに傷やヒビがある状態で走行するのはあまり良くないので、よくご自身の車の傷の状態を確認したうえで、早めに整備工場に相談をすることが大切です。
フロントガラスの修理・交換の判断は？
フロントガラスの飛び石によって、傷やヒビが出来てしまうとすぐに交換が必要になると思われる方も、非常に多いのではないでしょうか？
ご安心下さい。フロントガラスの傷やヒビは、修理（リペア）で対応出来る場合もあります。判断基準としては下記のようになります。
【修理（リペア）で対応出来るキズ】
- ５００円玉くらいまでの大きさのキズ
- ガラスのふちの黒い枠にかかっていないキズ
（ガラスの端は、走行中の振動や右左折時のボディのゆがみで、傷が広がる可能性がある）
- 出来たばかりのキズ
【フロントガラスが交換になるキズ】
- ５００円玉よりも大きいサイズのキズ
- ガラスのふちの黒い枠にかかっているキズ
（修理をしても、走行中の影響を受けやすく、傷が広がる可能性がある）
- 出来てから時間が経っているキズ
（傷は時間が経つと、傷の中に汚れや水分が入り、修理剤が入らなくなってしまう）
以上のように、キズも大きさや場所によって修理（リペア）か交換かが変わってきます。また出来たてのキズか、放置されたキズかによっても対応が変わってくる場合もあるので注意が必要です。
キズも病気と一緒で早期発見をして、早めに対処をすることが大切です。
フロントガラスの修理の費用について
ここでは実際に、フロントガラスの傷やヒビの修理（リペア）・交換をされた場合の、費用と日数について紹介していきます。
フロントガラスの修理・交換の費用
まず費用に関しては、車種やフロントガラスの傷の大きさなどによっても変わってきますが、修理（リペア）の費用相場はおおよそ15,000円～30,000円となります。
交換になった際は、純正品のガラスだと約100,000円～となります。ちなみに社外品のガラス交換だと約80,000円～となります。
最近では、ＵＶカットガラスやカーナビのフィルムアンテナが付いているタイプ、自動ブレーキ装置のカメラが搭載されているタイプのガラスがあります。
このようなガラスの場合は、数万円高くなることもあるので、事前にご自身の車の装備品を確認して、業者へ見積もりを依頼するようにしましょう。
フロントガラスの修理・交換の日数
次は作業日数に関してですが、修理（リペア）の場合は１時間ほどで終わる場合が多いです。交換の場合は、２～３日など数日は日数が必要となります。
フロントガラスは、交換した際に淵の部分の粘着がドアの開け閉めの振動で剥がれてしまう場合があるので、このように日数をかけて交換したフロントガラスをしっかりと乾かしてから、ユーザーへ車を返すので日数が掛かるというわけです。
フロントガラスの修理（リペア）・交換に関しては、時間がかかる為、業者によっては無料で代車を用意してくれる店舗もあるので、事前に依頼する業者に相談をしてみると良いでしょう。
修理・交換を安く済ませる方法
最後にフロントガラスの修理（リペア）・交換の費用を安く済ませる方法ですが、修理（リペア）の場合はご自身で市販の修理キットを購入してＤＩＹするという方法もあります。
ご自身でフロントガラスの修理（リペア）を行う場合の、おおまかな手順は以下の通りとなります。
【市販の修理キットの作業手順】
- 傷の中の汚れを落とす（安全ピンなどを使用して汚れを掻きだす）
- 補修液を注入する（専用の注射器で補修液を入れていく）
- 乾燥させる（保護フィルムを貼り乾燥させます）
- 仕上げのカット（はみ出した補修液をカットします）
※市販の修理キットを使用する際には、よく取り扱い説明書を読んでから修理を行うようにしましょう。
ご自身でＤＩＹをする場合は、1,000円～3,000円ほどで修理キットが手に入るので安くは済みますが、うまく修理（リペア）が出来ないと後にひびが広がってしまう場合もあります。
中には修理をしたがキレイにならずに、車検に不適合となってしまうというケースもあります。また１度修理を行ってしまうと、再度修理を行うことが出来なくなってしまうので注意が必要です。
やはりフロントガラスの修理（リペア）は、プロの業者に任るのが安心です。修理が出来るお店には、ディーラー、整備工場、ガラス専門店などがあります。当店のアップル車検でも、フロントガラスの修理（リペア）は可能です。
飛び石の修理は車両保険が使えるの？
フロントガラスの修理（リペア）や交換は高額になってしまう場合が多いです。
しかしご安心下さい。自動車保険の車両保険を契約されている方であれば、保険を使用して修理や交換も行えます。
ただし保険を使用しての修理や交換には、いくつか注意点があるので解説していきます。
車両保険の自己負担額（免責）を確認
フロントガラスの修理・交換で車両保険を使用してお支払いをする場合は、自己負担額（免責）が「あり」の設定となっていると、保険の契約時に設定した金額が自己負担額として発生します。
ご自身の自動車保険に車両保険がついているか、また自己負担額（免責）の有無の確認は事前にしておくようにしましょう。
車両保険を使うと保険料が高くなる？
フロントガラスの修理・交換は車両保険で補償することも出来ますが、今回の飛び石のような「飛来中、落下物の衝突」が事故の原因となると、車両保険を使用することで翌年度の等級が１等級ダウンしてしまいます。
等級は保険の割引率となるので、つまり車両保険を使用して修理・交換をすることで、翌年度からの保険料が高くなってしまうのです。
仮に数万円の修理費用を保険で支払ったとしても、保険料が毎月数千円上がるようであれば、保険を使用しない方がトータルでは安く済む場合もあります。
車両保険を使用するかは、フロントガラスの修理・交換の見積もり金額とご自身の保険料をよく比較しながら検討をするようにしましょう。
まとめ
このようにフロントガラスの飛び石被害は高額な出費に繋がる為、出来れば経験されたくはないと思います。そのためにはまずは予防が大切です。
車の走行中は、十分に車間距離を確保するなど安全運転を心がけましょう。それでも万が一、フロントガラスの飛び石被害に遭ってしまったら、とにかく慌てないことが大切です。
まずは現状を把握して、早めに車屋さんなどプロに相談することが大切です。早めの処置で上記のように安く済む場合もあります。
飛び石被害に遭われてしまった際には、当店のアップル車検へご相談下さい。お客様の安心・安全の為に、弊社スタッフが丁寧にアドバイスさせて頂きます！
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